作業療法の『作業』って?
皆さんこんばんは。
私は人と向き合う仕事、作業療法士をしているむーです。(珍しく夜な夜な書いていますよ。笑)
今日は私の本職、作業療法について、作業療法の『作業』って?というお話。
業界内では『活動』なる言葉と『作業』なる言葉は使い分けられています。
まず先に『活動』とは?
例えば、【料理】という言葉を聞いた時、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?
大体の方は食事を作ることと答えるでしょう。
このように、【○○】と聞いて誰しもが共通してイメージ出来ることを『活動』と言います。
一方で『作業』とは?
同じく【料理】であっても、料理を行う人によって異なる価値観や意味づけがされるとそれは『作業』になります。
例えば何を思って【料理】をするか考えてみましょう。
・生きていくために料理する
・家族のために料理をするのが自分の役割
・料理をしている間は他のことを忘れられるから
・とにかく作ることが好きで楽しい
・自分が作ったものを人に食べてもらうのが嬉しいから
・栄養バランスを考えながら進めていくのが奥深くていい
これらのように、行う人独自の目的や意味、価値の置き方等が反映されると、この【料理】は『活動』から『作業』へ変わるわけです。
作業療法士の仕事はみんな同じにやればいい、ということはありません。
今まで生きてきた背景や思考を考慮し、その方に合った作業を提供する必要があります。
興味もないのにやらされる等ということはあってはならないのです。
まさに十人十色。これを忘れてはいけないのです。
皆さんが生活の中で大切にしている事はなんでしょうか?
自分にとっての『大切な作業』は何なのか、考えてみてはいかがでしょうか?
それではまた。